笹外郎屋について
いつも笹外郎をご購入くださりありがとうございます。

笹外郎を作り始めた頃のお話をさせてください。

2020 年に試作を始めた笹外郎。

それには温かい出会いがありました。

「プロフェッショナル仕事の流儀~餅ばあちゃんの物語~菓子職人桑田ミサオ」

津軽半島で年間 5 万個を一人で作る当時 93 歳の桑田ミサオさんのドキュメンタリー。

映像から伝わる優しいお人柄と笹に包まれた柔らかそうな笹餅に、すぐに青森へ行ってお会いしたいと心を激しく揺さぶられました。

状況的にすぐに動くことは難しく、ミサオさんの本を買ってレシピ通り作る日々でしたが納得のいく笹餅はできず。

ある日ふと材料を変えてみようと思い、完成したお菓子が「笹外郎」です。

餅粉をわらび粉メインにすることにより生感覚、

餡を多めに入れることでわらび餅にはない歯切れとのど越しのよいものになりました。

2022 年 10 月

2 年越しに多くの方の協力を得てミサオさんにお会いするため、青森へ行くことができました。

笹もち工房にて念願の笹餅の作り方を伝授して頂き、畑のお話などを通して人も自然も「自然の摂理」がとても大切ということを教えていただきました。

幼いころの環境、生まれ育った地域の味、母の味がお菓子作りをする人の根底にあると思います。

そのまま自然に引き出すことでその人だけのお菓子が完成すると思うのです。

青森県の笹餅、母の出身地の山口県の外郎をヒントに完成した、兵庫県の『笹外郎』をぜひご賞味ください。